ひっさびさのムービーナイト!
今日は夏学期も終わりということで久々に一人映画行って来た!
今回扱う映画は犬の祖先である狼と人間の共生の原点を描いた”Alpha”「アルファ」
この映画ランダムで観ることにしたが、思いかげず良い映画だった。
原始時代の人間と動物(特に狼)の絆の物語は既視感があるなあと思ったら、2016年に公開された「ジャングルブック」が全く同じことをしていた。笑
そもそも子供向けのディズニー制作のアニメの映画化のジャングルブックとこの映画を比べること自体ナンセンスなのかもしれない。
しかし、このAlphaという映画。原始時代に犬の祖先である狼と人間がどうやって共生し始めたのか、というまるでドキュメンタリーを見ているような気分にさえさせられるほどリアルな描き方をしている。
舞台は約20000年前のヨーロッパ。狼と人間が共生し始めたのは50000年前と言われているから時代設定も完璧だ。
あらすじはいたってシンプル。部族の狩りの途中ではぐれた主人公が狼と出会い、四苦八苦して部族の元に帰ろうとする話。ドラマチックな展開はなく、もしろ先すら読めてしまうストーリではあるが、そこがまたこの映画の良さでもあるのかもしれない。
何より感動したのが、劇中で彼らが一切英語を話さないこと。当たり前なのだが、20000年前のヨーロッパでは英語は話されず、彼ら独自の部族言語が話されている。そこをハリウッド映画ながら忠実に再現(もちろん字幕は英語)しているところがこの映画をよりリアルにしている。
そして当時の狼と人間、結局は同じ野生の動物だ。絆が生まれたとしても今日の犬と人間のような平和な関係ではない。そこには常にお互い食うか食われるかのサバイバルがあって当然だ。この映画はそこのプロレスに非常に重点を置いている。
どうして狼が敵であったはずの人間に服従するようになり、またどうして捕食対象であった狼を人間が飼いならすようになったのか。
その答えはこの映画を見れば自然にわかる。狼と人間の関係は必然的運命だったのだと。
邦題はどうなるかわからないが、この映画のタイトルにもなっているアルファという言葉に注目して観ていただきたい。
犬好きな人には間違いなくたまらない映画であることは間違いないだろう。
日本公開日は未定だが、ぜひオススメの一本だ。
☆3.9
9/1, 2D Regency Theater
モーくん。
コメント