アメリカ一周して思うこと。

この23日間、ほぼ毎日、州から州へ移動して来ました。そこでやはり興味深かったのは、アメリカという国は州によって非常に異なるという点です。地理が違ければ、景色が違う。政治的に違ければ、人が違ってくる。気候が違ければ、動物、植物そして虫たちも違ってくる。そういった違いの中でも、共通していたのは自然の偉大さ、そして人の温かさということでした。

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自然の偉大さ

アメリカはNYやLAなどに代表される都市は非常に発展していますが、都市と都市の間は果てしない自然が広がっています。都市面積割合はなんとたったの12.77% (2012)。全米の約89%が自然ということです。その自然が織りなす様々な表情は時に雄大で、時に畏敬の念を感じます。雷雨、洪水、嵐、ハリケーン、スコール、幸運か不運か、この旅で我々は幾度となく自然の猛威を目にして来ました。スマホにアラートが何度か入ったほど危険な状況もありました。そして思ったことは人間は自然に勝つことは出来ないということです。放置された道路は朽ち果て、アスファルトの割れ目から植物が育つように、人間が自然を一時的にコントロール出来たとしても人工物はいつかは自然に戻っていくのです。

またモーくんの車はAC冷房がぶっ壊れているのですが、そのおかげで「太陽の暑さ」というものを直に感じることができました。日中40℃(100℉)以上にもなる果てしなく広がる砂漠地帯を通った時は、地球温暖化が加速した遠い未来の地球はこうなって人間は死に絶えてしまうんだろうというディストピア的世界すら想像できました。

この「銀河」の「太陽系」にある「地球」に生きる「ちっぽけな人間」の儚い宿命を感じました。

人の温かさ

アメリカ合衆国はアメリカ大統領選に代表されるように共和党(保守)そして民主党(リベラル)の二大政党がとても特徴的な国です。現大統領のドナルド・トランプとヒラリー・クリントンが争った2016年の大統領選では国が分断されるほどの論争が巻き起こりました。どちらを支持しているかは州によって大きく異なります。

基本的に海岸線沿いはリベラル思考が強く、内陸は保守思考が強くなっています。例えば、西海岸のカリフォルニアやワシントン州はリベラル色がかなり強く民主党支持、南部のテキサス州やフロリダ州は保守的で共和党支持で有名です。

リベラルでアジア人が多い西海岸では、人種差別を受けることは滅多にありません。

四年前にRoute66で横断した時は、そんな現状を知りませんでしたし、アメリカ人=白人とまで思っていました。しかし、3年間もアメリカで生活していると、当然政治的なニュースや出来事を日々目の当たりにします。僕はアメリカ国籍も持っていないアジア人でこの国ではマイノリティなので、人種差別には敏感です。そういった意味でも現状を知った今、東海岸や南部を旅する怖さはありました。実際にジロジロ見られたりすることはありましたし、謎のバイカーに中指を立てられたこともありました。ハイウェイで警察になんの理由も無しに止められたこともありました。しかしあからさまな「人種差別」という「人種差別」はこの23日間で一回もなかったと思います。(まあ確かに白人と俺らで明らかに態度違うだろっていうレストランはありましたがw)

それどころか驚いたのは、南部の中でも保守色が強く奴隷制の流れから人種差別が色濃く残ることで有名なサウスカロライナ州のビジターセンターの兄ちゃんはとても親切だったし、テキサス州のスーパーマーケットで話したおじいちゃんは優しかったし、ルイジアナ州ニューオーリンズのバーでID持ってなくても「入れよ」って入れてくれたいかついセキリティのおっさんもいました。

そしてテキサス州で泊まったAirBでは、家の前にこんな立て看板がありました。

“No matter where you from, we’re glad you’re our neighbor”

「あなたがどこ出身であろうと、私たちはあなたがご近所さんで嬉しく思います。」

スペイン語・英語・アラビア語で書いてあります。

感動しました。保守的なテキサス州でこんな看板が見れるなんて想像もできなかったからです。

と同時に反省させられました。

なぜかって、確かに人種差別がまだ残っている地域もありますが、そういう場所でも人種関係なくちゃんと一人の人間として接してくれる人がいるということに改めて気付かされたからです。

確かに考えてみれば、リベラルか保守、赤か青かで色分けして測れるほど人間は単純ではないのです。そういった部分で自分は、偏見・先入観を持ってしまっていたことに気付かされ、とても良い反省になりました。

もちろん日々の情報を入れておくのは大事なことだし、政治的に自分自身の立場というものも明確にしておくことは大事なことです。ただ人と接する時には一旦自分の中でそういったものすべてリセットしてニュートラルな状態にしておくのはもっと大事なことなのかなと思いました。

やはり「人それぞれ」ですね。

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この記事を書いた人

当ブログを運営しているモーくん(27)です!
大学4年で一年停学し、22歳でアメリカへ留学。後に大学を中退し、アメリカの大学で一年生からやりおなし、26歳でようやく卒業。
現在はロサンゼルスの日系企業でOPTとして働いてます。
趣味は旅。アメリカ一周走破・世界10カ国制覇。

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